平成27年 9月定例会(本会議)-09月29日個人質問

[ 平成27年 9月定例会(本会議)-09月29日-04号 ]

 

◆8番(花井慶太) 大阪維新の会、4番目の質問をさせていただきます。

現在、市はブランド戦略の策定に取り組んでおられます。私は都市としてのブランド価値を高めるための戦略として、リノベーションの考え方が重要と考えています。リノベーションは、もともとは建築業界の言葉です。リフォームという言葉との対比で使われることも多いです。例えば、古くなったマンションの壁紙や床、キッチンやトイレの入替えなどをすること、いわば、経年劣化したところを回復するのがリフォームと言えます。これに対しリノベーションでは、マンションの1室をコンクリート部分にまで剥ぎ取った状態にした上で、新しく空間構築をしていく手法であり、全く新しい価値が創出される点がリフォームと大きく異なります。今回はブランド戦略としてのリノベーションという観点から、空き家、空き店舗及び公園、広場について質問させていただきます。

これまでも議論されてきましたように、市内の空き家が問題となっています。市は平成26年度に豊中市総合的な空き家対策方針を策定しています。その中で中古住宅の流通促進に向けて環境整備に取り組むとあります。また、市内空き店舗についてもその活性化が課題となっております。現在住んでみたいまちとして人気の千里中央駅周辺などは新築マンションが建設されていますが、その価格を見ると、かなりいいお値段がするようです。高齢者の戸建からの住替えや相続等によって資産を持っている世代、お給料のいいお勤めの方、お医者さん、会社経営者、安定した身分である公務員の方々が購入していると聞きます。普通の若い世代がローンを組んで購入するにはしんどいとも言えます。若い世代では比較的築年数の経過した物件を安く購入し、新築マンションにはない自分に合った空間につくり変えるリノベーションが増えてきています。空き家については間取り、設備、内装などが古く、現在のライフスタイルに合わない物件も多いので、リフォームではなくリノベーションを促進させることにより、中古住宅の流通促進が進むと思います。

また、店舗についても都市部では商店街の表通りは家賃が高いので、少し外れた古い建物を安く借りて、リノベーションにより個性的な空間にして商売を始める若い方々が増えています。

こういった事例が豊中市で増えていけば、まちが面白くなり、結果として豊中に住むことの価値が高まると思います。このような空き家、空き店舗のリノベーションを促進させるための具体的な手法として、公民連携事業としてのリノベーションスクールの実施があります。リノベーションスクールでは市内の具体的な空き家、空き店舗等を素材として、リノベーションに通じた講師の指導のもと、受講生にさまざまな具体的な提案をしてもらい、プランとしてよいものは実際に実行していくものです。これにより具体的に空き家等に新たな価値が加わり、まちが変わっていくきっかけとなります。そこで、スクールの開催について市の見解をお尋ねいたします。

1問目を終わります。

 

◎都市計画推進部長(半田政明) ご質問のうち、空き家対策についてのご質問にお答えいたします。

平成26年度に作成いたしました豊中市総合的な空き家対策方針では、これまで培ってきました質の高い住宅都市としてのイメージの継承、発展をめざしており、今後取り組むべき方向性として住宅の適切な管理の推進、中古住宅の流通促進、そして管理不全空き家の改善、解消の3点を位置付けております。ご質問のリノベーションにつきましては、リフォームも含めまして3点の方向性のうち、中古住宅の流通促進における取組み例として掲げており、重要な要素であると認識いたしております。本市におきましては今年度から事業者、市民、公益活動団体等の多様な主体と情報共有や意見交換を行う場として、豊中市空き家対策連絡会議を設置しております。ご提案のリノベーションスクールにつきましても、この連絡会議での意見や情報などを参考にしながら中古住宅の流通促進に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

 

◎都市活力部長(本荘泰司) ご質問のうち、空き店舗のリノベーションスクールの開催についてお答えいたします。

リノベーションスクールは民間の力を活用し、不動産の再生を通じて新しいビジネスを生み出す都市再生手法の1つとして各地で実施され、商業の活性化につながるものと期待視されております。このような民間主導の取組みに際しまして、本市といたしましては空き店舗を活用した新たなビジネスとしての可能性があることから、チャレンジ支援事業による専門家派遣や補助金を活用していただけるよう、その情報提供に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

 

◆8番(花井慶太) 豊中の住宅都市としての魅力を高めるという意味では、空き家、空き店舗等を若い感性で活用していただく必要がありますが、地代、家賃や活用方法にオーナーと利用者の間に意識のずれがあると思います。その意味で我が市でもリノベーションスクールを始めることで両者の意識の差を埋めていくことが重要だと考えます。豊中市の基盤となる価値、すなわち都市ブランドとして古くからの良好な住宅都市イメージがありますが、空き家が増えている現実を直視し、住宅都市としてのブランドを再構築するために、リノベーションによる空き家、空き店舗の活性化によるまちづくりをする必要があります。ご答弁にありますような情報共有や意見交換を経た後、具体的な第1歩としてリノベーションスクールの実施を要望いたしまして、この質問は終わります。

次に、公園、広場についてですが、この間、市内の公園を見て回りました。そこで感じたこと、利用者の方からいただいたご意見をもとに何点かお聞きいたします。

まず、公園の配置についてですが、距離にして50メートルも離れずに設置されているところもあり、にもかかわらず、施設として同じようなものであったりして、計画性がないといいますか、個性がないと感じました。このような設置内容になっている要因について教えてください。

また、夏に見て回ったこともあり、雑草の伸びがひどいところが多かったです。砂場からびっしりと力強く伸びる雑草や鉄棒が隠れるぐらいに伸びた雑草を見ると、悲しい思いがいたしました。また、雑草に埋もれた羊やキリンの遊具も悲しそうな目をしていたように思います。

昨日の議論でもありましたが、やはり除草作業の回数が減っていることが大きいと思います。現在の年2回から10年ほど前の年3回の除草に戻すためには、おおよそどの程度の予算が必要でしょうか、教えてください。

1問目を終わります。

 

◎環境部長(脇山啓文) 公園が近接して設置されている主な要因は都市計画法に基づく開発許可制度によるもので、一定規模以上の開発行為については開発区域の面積の3パーセント以上の面積の公園などをその区域内に設置する義務が開発者に課せられているため、市の計画にはない場所に公園が設置されることとなるからでございます。また、すでに市街化されている本市では小規模な開発行為が多いことから、この制度によって同じような規模の公園が設置されることとなり、公園施設についても規模が同様であることから、類似したものになっております。

次に、除草の回数を年2回から年3回にした場合の費用でございますが、概算で約1,500万円程度の増額となる見込みでございますので、よろしくお願いいたします。

 

◆8番(花井慶太) 確かに都市計画法に基づく開発帰属公園や公園の統廃合を原則認めない都市公園法のあり方など法律上の課題もありますが、公園の配置や管理方法、人員体制の見直し、後で述べます公民連携事業の推進等により、除草等の公園の維持管理費用の捻出を検討していただくようお願いいたします。

次に、公園のトイレについてお尋ねいたします。最近新しくできたトイレはバリアフリーにも配慮して整備されていますが、公園によっては更新されず、かなり老朽化して、治安上の観点からも危険なものも多いです。例えば既存のトイレがある以上、地元の要望があれば、これから必ず更新していくのか。このことと関連して今新たにトイレを設置する基準について、公園の規模というものはあるのでしょうか。また、トイレ1か所当たりの更新費用はどの程度になるのでしょうか。

2問目を終わります。

 

◎環境部長(脇山啓文) 公園の既存のトイレにつきましては、原則として地域の方が撤去を望む場合を除き、国からの補助金を活用しながら計画的に更新を進めているところでございます。

次に、新たにトイレを設置する場合の基準でございますが、原則として面積が1ヘクタール以上の公園を設置対象にしておりますが、設置することによる防犯面などのデメリットもあることから、地域住民の方の意向も確認した上で設置しております。

また、1か所当たりのトイレの更新費用につきましては、設置箇所の状況によって差がございますが、おおむね700万円から900万円でございますので、よろしくお願いいたします。

 

◆8番(花井慶太) ご答弁いただいた現在のトイレ新設基準に満たない規模の公園に現在トイレが設置されており、今後の更新や維持管理については課題があると考えます。市有施設のあり方の見直し一般にも言えることですが、今あるものを全て更新していくという考え方は安易にとるべきではないと考えます。先ほども申しましたが、公園には個性がなく、どこも同じような感じのものが多いと感じます。市内に公園は児童遊園も含め500弱はあるのですから、それぞれの公園に個性を持たせていくことも考えるべきではないでしょうか。バスケットゴールやテニスの壁打ちのある公園、ドッグランの可能な公園、ハンモックが使用できる公園、読書に最適な公園、リサイクルバザーやフリーマーケットのできる公園、地域の菜園ができる公園などさまざまな公園リノベーションを行うべきと考えますが、市の見解をお聞かせください。

また、プレーパークについてもお尋ねいたします。豊中のような都会の中で育つ子どもたちは自然の中での遊びをする機会が少ないです。あえて遊具等のない中でたき火や木登りなどの自然の中で遊ぶ場、いわゆるプレーパークを既存公園内で設けることも子育て支援の観点からも必要と考えます。市の見解をお聞かせください。

3問目を終わります。

 

◎環境部長(脇山啓文) 公園ごとに特徴を持たせた公園づくりを行ってはどうかとのご提案でございますが、開発行為などで設置された小規模な公園が多い本市におきましては、設置できる施設の種類や数が限られていることなどから、困難であると考えております。しかしながら、公園の改修や新たに公園を整備する際には、遊具などの公園施設の整備内容につきましても地域の皆さん方のご意見もお聞きし、その意見を反映させることで魅力的な公園となるよう努めてまいります。

プレーパークとは、遊び場の禁止事項を少なくすることで、子どもたちが創造力を使い、工夫して遊びをつくり出すことのできる遊び場のことですが、その整備や運営には子どもたちの安全の確保のために大人の指導員の育成や配置、近隣住民の理解などが課題であると考えておりますので、よろしくお願いいたします。

 

◆8番(花井慶太) 公園の現状維持や既存遊具の更新に追われているとは思いますが、いま一度立ちどまって、今の公園が本当に利用されているのか、誰にとっても中途半端になっていないのか、リノベーションの必要性がないのかをぜひ検討していただければと思います。

次に、公園の芝生化等についてお尋ねいたします。豊中では基本的には土の公園ですが、芝生ですと、子どもが安心して走り回れます。また、公園は都市におけるオアシスであり、芝生ですと、大人にとっても魅力的な空間となります。このような観点から、全てとは言いませんが、現在の土の公園を芝生公園にリノベーションしていくべきと思いますが、市の見解を求めます。

また、広場でいえば、千里中央地区では明らかに緑が少ないと感じます。千里中央駅は住んでみたいまちで上位にランクされますが、芝生広場を設置できれば、都市ブランドは大きく向上すると思います。千里中央地区は基本民有地であることから、難しいかもしれませんが、市の考えをお聞かせください。

4問目を終わります。

 

◎環境部長(脇山啓文) ご質問のうち、公園の芝生化につきましてお答えいたします。現在、ふれあい緑地や野田中央公園など一部の公園の広場を芝生化しておりますが、通常の広場と比較し、その維持管理費用が増加するため、全ての公園について芝生化を進めることは困難であると考えております。しかしながら、芝生が持つ快適性や環境面、景観面などにおいて効果があることは認識いたしておりますので、費用対効果を十分に検討した上で芝生化の可能性を見きわめてまいりますので、よろしくお願いいたします。

 

◎都市計画推進部長(半田政明) ご質問のうち、都市計画推進部に係る千里中央地区に芝生の広場を設けることについてのご質問にお答えいたします。今年度、千里中央地区の東町地区地権者で構成いたします千里中央地区活性化連絡会におきまして、地区の活性化について議論を行っているところでございます。議論の中においても、まちの入り口とも言える駅前において、憩い、にぎわい、上質、安心など多様な価値を感じることのできる魅力あるまちづくりが周辺に広がる、まちのイメージ向上につながり、お互いに相乗効果を期待できるのではないかといったご意見もあり、また、その1つの具体例として、駅前で緑を感じることができる工夫も有効ではないかとのご意見もございます。今後とも検討会などの場におきまして関係者の方々と、人がつどえ、緑の感じられる広場など、まちを訪れる方々にとって魅力あるまちづくりについて議論を深めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

 

◆8番(花井慶太) 豊中の住宅都市としてのブランドを高めるためには、家と学校、職場以外の公園、図書館などいわゆる公共的な空間の充実を図ることが必要ですが、芝生化により、公園、広場のクオリティを高めることもその観点から極めて重要であります。1,000平方メートル程度の学校園クラスの公園を含めて、原則芝生化している他市事例もございます。ぜひご検討くださいますようお願いいたします。

続きまして、公民連携事業による公園のリノベーションについてお尋ねいたします。千里中央公園の展望台は老朽化が著しいですが、ここからはとてもよい眺めを得ることができます。公民連携事業により、商業施設の誘致も含めて展望台付近のリノベーションを行い、収益を上げることはできないでしょうか。

5問目を終わります。

 

◎環境部長(脇山啓文) 千里中央公園の展望台は、千里ニュータウンの開発事業の中で昭和40年に当時の財団法人千里開発センターにより整備された後に本市に引き継がれたものでございますが、ご指摘のとおり、老朽化が進んでいることから、まずは耐震性や劣化状況などを調査し、その結果を踏まえて今後の対応方策について検討してまいりたいと考えております。ご提案の公民連携事業につきましては、その対応方策の中であわせてその可能性について検討してまいりますので、よろしくお願いいたします。

 

◆8番(花井慶太) 千里中央公園展望台付近や、今回は取り上げませんでしたが、ふれあい緑地などは公民連携事業の推進により利用者の満足度を高めつつ収益を上げ、それを公園の維持管理費用に回せる可能性を持っていると思います。ぜひ実現の可能性を探っていただきたいと思います。

さて、これまで空き家や空き店舗そして公園等について質問してまいりましたが、これらは豊中の都市ブランドを高める戦略としてのリノベーションの一環として取り組むべき事項の一例と考えます。

そこで、最後に都市活力部にお尋ねいたしますが、豊中の都市ブランド戦略としてこれらリノベーションを位置付けることはできないでしょうか。

 

◎都市活力部長(本荘泰司) 豊中ブランド戦略へリノベーションを位置付けてはどうかについてでありますが、現在議会でご議論いただいておりますブランド戦略におきましては、市民の安心・安全な暮らしを支える良好な住環境は豊中の基盤となる共通の価値であると位置付けられております。また、このような価値をより高めていくために、多様な主体者の出会いや交流の機会の充実を図ることなどによりまして、新たな魅力や価値をつくり出すことをこの戦略の基本姿勢としているところでございます。ご質問にありますように、今日的な観点から用途や機能を変更し、付加価値を高めるリノベーションという考え方は大切な視点の1つであり、市議会におきましてもご意見をいただいてまいりますので、よろしくお願いいたします。

 

◆8番(花井慶太) これまで豊中ブランド戦略策定委員会の傍聴もさせていただきましたが、豊中の魅力の基盤となる価値として緑や公園の多い住環境、子育て環境の充実が挙げられています。しかし、先ほども申し上げましたとおり、今の豊中の公園、広場は実態としてかなり残念な状況にあり、公園の持つ可能性を発揮できていないと思います。公園、広場のリノベーションは豊中の都市ブランドを高めるために、かなり重要であると私は考えております。また、成熟した都市としての豊中のブランド価値を高めるためには、民間でのリノベーションの取組みに加えて、市の施設や施策についてもこれまでの蓄積を生かしつつ、新たな価値を生み出していくリノベーションという戦略を中心に据えることが必要と考えており、今後もこの視点に立った質問等をさせていただきたいと思います。

以上をもちまして、大阪維新の会議員団、最後の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。