平成29年 12月定例会(本会議)-12月20日個人質問

◆花井
まずは、図書館についてお尋ねいたします。
「豊中市公共施設等総合管理計画策定にかかる市民アンケート結果報告書」が公開されています。図書館について、どのような結果になっており、市としてどのように認識されているのか。また、特に問9の「あなたは、今後どの公共施設を優先的に充実させていくべきと考えますか」との問いに対し、図書館は2番目の優先度となっています。具体的にはどのような充実を望んでいると市は認識しているのでしょうか。
1問目を終わります。
◎教育委員会事務局長 過去1年間に利用した公共施設として、最も多くの方が図書館を挙げておられることから、市民にとって身近な施設として認知されていると受けとめております。「あなたは、今後どの公共施設を優先的に充実させていくべきと考えますか」という問いにおいても、高齢者福祉施設に次いで2番目となっており、図書館に対する期待度が伺える内容となっております。利用したいが利用できない理由を見ますと、施設の場所や開館日時の面で利便性の向上が望まれていると認識しておりますので、よろしくお願いいたします。
◆花井

近時、図書館は無料貸本屋と批判的なニュアンスで言われることもございます。しかし、無料で本を貸すのは図書館の重要な機能の一つと考えますが、貸本機能の位置付けをどのように考えているのか。
2問目を終わります。
◎教育委員会事務局長 豊中市におきましては、資料の貸出機能を資料提供の基本の手段としながら、レファレンスサービス、連携機関の紹介やデータベースによる情報提供など、多様なサービスの実施に努めており、図書館機能の充実をめざしているところであります。
貸出機能については、図書館に滞在する時間がない利用者は、自宅や職場で資料を使うこととなり、また、図書館内に十分な読書スペースを確保できていないことから、情報提供の方法の一つとして必要なものと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
◆花井 答弁のとおり、無料での貸出機能は否定されるべきものではなく、むしろ図書館機能の重要な一つです。
現在、市の東部、特に緑地公園駅付近においては図書館がなく、また、動く図書館も平日の昼間を中心に月数回、1時間から2時間程度来るに過ぎません。また、試行中の隣接市との広域利用も豊中市の蔵書を隣接市で受け取るものではございません。さらに、広域利用については蔵書予約もできません。そこで、少なくとも予約した本の受取りと本の返却だけでもできるサービススポットが必要だと考えます。ただし、厳しい財政状況を考えると、新たに図書館を設けることは現実的ではございません。また、サービススポットの設置に当たっては、コスト面を十分に配慮する必要があるのは言うまでもありません。
方策の一つとして、例えば、緑地公園付近のコンビニエンスストアとの連携が考えられます。返却ボックスの設置と予約した本の受取機能の設置をお願いするもので、以前、他市事例を調査したところ、コンビニへのお支払いは月1万円から数万円程度と低廉であります。
そこで、東部における図書館サービスの現状認識とコンビニとの連携を進めることの是非について、見解を教えてください。
◎教育委員会事務局長 市東部の現状につきましては、ご指摘のとおり、移動図書館の巡回と隣接市との広域利用によって図書館サービスを実施しておりますが、コンビニエンスストアと提携する他自治体の事例もございますことから、本市への導入の可能性について課題を整理するとともに、研究を進めているところでございますので、よろしくお願いいたします。
◆花井 できるだけ速やかにコンビニに意向を調査していただくことが重要だと考えております。以前、調べたところによりますと、コンビニの経営方針として、全国一律のサービスを提供する観点から、このような取組みはしないところもありますし、また、コンビニとの連携は相手方もあることですので、必ず実現できるかはわかりません。その意味では、市東部の予約図書受取り及び返却サービスの実現のためには、別の方策も検討しておく必要があると考えます。
最近、駐輪場の形態・運営の見直し報告書が市から公表され、それによると、緑地公園駅周辺駐輪場については、モデル地区として民間事業者の管理運営を検討するとのことです。
そこでお尋ねしますが、例えばモデル地区管理運営事業者公募・選定において、図書館の予約した本の受取り、返却機能のサービス実施も条件として、ないし加点事由といった形で盛り込むことができないでしょうか、市の見解を教えてください。
◎教育委員会事務局長(吉田久芳) 図書館利用における利便性の向上をめざして、今後もさまざまな可能性を検討してまいりますが、ご指摘の駐輪場を活用した図書館サービスにつきましては、現時点では駐輪場の管理運営の動向を見きわめることが必要であると考えておりますので、よろしくお願いいたします。
◆花井 駐輪場の入口にある詰所は、大きさ的には先述の図書館のサービススポットとして活用できるのではないかと思います。もし、先ほどのコンビニの反応が悪いようでしたら、駐輪場の詰所を活用できないかも検討していただきたいと思います。
さて、今後、(仮称)南部コラボセンターに庄内図書館と庄内幸町図書館は集約されると思われます。(仮称)南部コラボセンターでの図書館事業については、両館を足した程度の規模のものを考えているのか。これは市の図書館事業全体を今後どう運営していくのかにも関わると思います。将来的に中央図書館と地域図書館という運営体制をとるか否かで、(仮称)南部コラボセンターでの適切な図書館の規模、運営形態も変わってくる可能性がございます。(仮称)南部コラボセンターでの図書館運営における公・民連携についての見解を含めて、市のお考えを教えてください。
◎教育委員会事務局長 (仮称)南部コラボセンターは、多くの部局が入る複合施設となる予定であり、複合のよさを最大限発揮できる多機能なセンターをめざしております。現在、その面積規模及びフロアの割振りなどについて、庁内で検討を進めているところであり、具体的な数字を上げてご説明できる段階にはございません。
また、豊中市立図書館ネットワークにおける(仮称)南部コラボセンター内の図書館の位置付けにつきましては、豊中市立図書館協議会でご検討いただいており、南部地域の拠点館としての役割を担うものと考えております。現在、庄内図書館では「しょうないREK」をはじめとした市民協働事業等により、地域の課題解決に資する取組みを進めております。これらの実績などを踏まえ、(仮称)南部コラボセンター内の図書館におきましても、市民、団体と連携し、多様な事業を展開していく予定といたしておりますので、よろしくお願いいたします。
◆花井 意見とします。
まず、(仮称)南部コラボセンターにおける図書館のあり方については、図書館協議会の議論のみでは、残念ながら不十分です。広く市民の方の意見を聴いて進めなければ、多くの市民の望むことと乖離する危険性があることを強く懸念しております。
また、図書館事業のうち、暮らしの課題解決サービスやレファレンス等の事業をしっかり行うためには、現状の体制では困難もあり、中央図書館の設置ということも検討する必要が出てくると思いますが、財政状況の厳しい中、実現しようと思えば、当然、経営資源の選択と集中が求められます。中央図書館を中核とした地域図書館、サービススポットという形での再編をめざすのならば、中央図書館は直営、地域図書館は民間活力の導入ということも当然検討することが必要になってまいります。
いずれにせよ、図書館事業は、我が市の特定事業として具体的な経営改善の数値目標を明示されており、厳しい状況にあるとは思いますが、公・民連携による運営も視野に入れ、めりはりのついた運営体制の構築によって、レファレンス等を含めた図書館事業の充実に努めていく必要があると考えます。
以上で、図書館に関する質問は終わります。
続きまして、(仮称)南部コラボセンターについてお尋ねいたします。
今後の厳しさを増す財政や人口減少社会を踏まえた建築のあり方ということを考えるべき時代になっております。(仮称)南部コラボセンター基本構想の施設イメージによると、名所施設として格好よさということを求めるとのことです。格好よさを求めるのはよいとしても、施設の建設費、維持管理費を抑えられるようなデザイン、構造にすべきですし、施設維持管理費に充てられるような市が収入を得られるような機能も施設に入れる必要がございます。
このようなことを考えたとき、コスト意識が厳しく、商売の感覚にすぐれた民間との連携が必要不可欠と考えます。市として建設、維持管理、運営に関する費用などをどのように考えているのか。また、施設のフロアイメージ案はどのような過程を経てつくられるのか、教えてください。
1問目を終わります。
◎市民協働部長 (仮称)南部コラボセンターの建設や維持管理、運営に係る費用につきましては、民間のノウハウを可能な限り生かせるよう、多面的に検討を進めてまいります。一例ではございますが、本市では、施設の設計と施工をパッケージ化し、建設費や維持管理費などのコスト面も加味した総合評価によって受注者を選定する仕組みを導入しております。これは、民間企業が持つすぐれたノウハウを活用し、デザイン性や機能性、コスト面の相対的なバランスをとりながら、公共施設の建設、維持管理を推進する取組みでございます。
なお、(仮称)南部コラボセンターのフロアイメージ案につきましては、今年度内に市が説明会を開催し、市民の皆様のご意見を丁寧にお聴きしながら、来年度にかけて成案化を図っていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
◆花井 例として挙げていただいた方式には、ご答弁のようなメリットがあるのは理解できます。ただ、従来型の設計・施工分離発注方式にせよ、デザインビルド方式にせよ、発注者と民間事業者が契約するということに変わりはなく、場合によっては建築に関わる情報量の格差があるなどして、必ずしも必要最小限の工事にならない可能性もございます。
そこで、(仮称)南部コラボセンター建設において、計画・設計、工事・調達、建設の各段階で建設内容のコストカットの可能性を民間の第三者の目で確認したり、市民のコストカットに関する提案を実務上、合理性のある形で設計、建設に反映させる、民間の第三者と連携することによって、合理的なコスト縮減を図る機会を確保する仕組みをつくれないのでしょうか。
2問目を終わります。
◎資産活用部長 公共施設の計画、設計に当たりましては、関係部局が連携し、過剰な仕様とならないように厳正にチェックをするなど、整備しようとする施設の機能やサービス水準などを損なわない範囲で、可能な限りのコスト縮減を図っております。
また、工事の施工段階におきましても、契約に基づいて施工がなされているかといった観点から、工事の進捗状況に応じ、適切な施工管理を行っております。
ご質問の民間の第三者による再確認等につきましては、その選定において、どのように客観性を確保するかや、提案、審査、契約のどの段階で関与を求めるか、あるいは施工事業者から提供されるアイデアや創意工夫、ノウハウに含まれる秘密をどのように保持するのか等、慎重に考えなければならない事項があると認識いたしております。(仮称)南部コラボセンターを含め、公共工事の設計、施工に当たりましては、今後ともデザインや機能性の向上とコスト削減のよりよいバランスを追求できるよう取り組んでまいりますので、よろしくお願いいたします。
◆花井 3問目は意見といたします。
民間の第三者との連携により、施設のさまざまなコストを抑えることについては課題も多いとのことです。言うまでもなく、安全面・性能面を軽視した設計、建設は許されません。しかし、今後の財政状況を考えると、むだなものをそぎ落とし、効率化を図るためには、設計、建設過程での工夫がこれまで以上に必要ではないでしょうか。
例えば、(仮称)南部コラボセンター基本構想策定に当たっては、市民を対象にワークショップを行っております。これは、こういう機能がほしいといった、どちらかと言えば、加える方向性のものと言えます。しかし、これからは減らす方向でのワークショップ、言わば減額のためのワークショップが必要であります。市民、民間企業とのコラボによって、これからの厳しい財政状況にマッチした建物をつくることが必要だと考えます。
また、(仮称)南部コラボセンターの床面積を考えると、いわゆる公・民合築は難しいのかもしれませんが、例えばカフェスペースをつくるのならば、民間事業者によって運営していただき、市として家賃収入をつくることは最低限実施すべきだと考えております。
また、そうすることで、空間としての魅力が高まります。地域活性化のためにも、どうか民間企業としっかり連携していただき、子育て世代、若者にとって魅力的な空間にしていただくことをお願いいたします。
最後に、駐輪場の形態・運営の見直しについてお尋ねいたします。
先般、駐輪場の形態・運営の見直し報告書が公表されました。それによりますと、緑地公園駅周辺駐輪場については、モデル地区に設定して、市営駐車場も含めて民間事業者の管理運営を検討するとのことです。現状の年間収入額、利用状況等の概要、現段階でどのような形での公募を考えているのかをまずお聞きします。
◎都市基盤部長 駐輪場の見直しについてお答えいたします。
はじめに、緑地公園駅周辺駐輪場の平成27年度の収入と利用率は、緑地公園駅西自転車駐車場が1,828万円で75パーセント、緑地公園駅東自転車駐車場が1,116万円で38パーセント、緑地公園駅西バイク駐車場が231万円で92パーセントです。
次に、公募は現段階では東西の駐輪場で1業者、東西の駐車場で1業者を考えており、価格だけでなく、実績、運営手法、サービス、苦情対応等について、民間独自の企画提案が期待できるプロポーザル方式を予定しております。
◆花井 では、公募前の民間事業者へのヒアリングは、どういった事業者を対象に何件ほど行っており、今後は何件ほど行う予定でしょうか。
2問目、終わります。
◎都市基盤部長 民間事業者へのヒアリングは、主に民間運営が可能かどうか、公募条件をどうするのかについての参考とするために行ったもので、駐輪場関係が1業者、駐車場関係が2業者の計3業者に実施しました。
この結果、民間運営は可能と判断し、今回の方向性を決定したものです。なお、今後、公募までに新たな事業者にヒアリングを行う予定はございません。
◆花井 特に、東側の駐輪場については、稼働率が38パーセントであり、駐輪場は2階建て、駐車場は青空駐車場で、月極めはほぼ地元の方の利用となっております。
先ほどお聞きした図書館の予約した本の受取り及び図書返却の機能も含めて、駅前の土地の活用方法として、もう少し工夫ができないのでしょうか。もう少し事業者の対象範囲を広げて、民間事業者への聞き取り調査を行い、よりよい方法での活用の可能性を模索し、駐輪・駐車機能を満たした上で、公・民連携により、更なる高度活用を検討すべきと考えますが、市の見解を教えてください。
◎都市基盤部長 緑地公園駅東自転車駐車場の利用率は、全体では38パーセントですが、1階の63パーセントに比べ、2階は3パーセントと低く、建物も建設後29年が経過し、老朽化も進んでいることから、現在、管理運営している公益財団法人自転車駐車場整備センターからは、建物を撤去し、更地として返還を受け、民間事業者には平面式の駐輪場として管理運営を行っていただく予定としております。
このため、現在のところ、その他の活用方法は考えておりませんので、よろしくお願いいたします。
◆花井 4問目は意見といたします。
事前にお聞きしたところ、現在ある駐車場の建物について、公・民連携により活用することも検討されたが、更地にして返却してもらった方が市の将来的な負担を考えると有利であるとのことです。また、当該場所は道路敷という行政財産であり、更地になった場所に、例えば定期借地権を設定し、民間事業者が2階建ての建物を建てて、駐輪・駐車場機能に加えて、残りの空間を事業者が活用するようなことは、現行法上、難しいとのことです。また、当該敷地を普通財産に変更し、新たに建築物を設置する場合には、建築基準法などの規制により、既存擁壁等が課題となるため、現段階では駐輪・駐車場機能を確保しつつ、一部を普通財産にして活用するような民間の提案も検討できないとのことです。
ご答弁では、結論としては更地にして返却してもらって、駐輪場、駐車場として民間に運営してもらうことを想定しているとのことでしたが、前提として、公民連携事業によって市の収入を増やすということを意識して、あらゆる可能性を模索されたということですので、そのことは市の姿勢として高く評価すべきだと考えております。
今回は、緑地公園駅の駐輪場のモデル事業を取り上げてお聞きしましたが、あらゆる部署でこのような姿勢を持っていただき、今後の福祉、教育等の充実、維持、実現のための具体的な財源の捻出に努めていただきますようお願い申し上げます。