六月議会個人質問2

校長の公募について質疑を行いました。以下質疑の概要です。

1問目質問

任期付き校長、いわゆる民間人校長について、昨年度の議会答弁では効果検証を行ったうえで実施するか判断するとのことでしたが、効果検証はどのようなものであり、また次年度以降公募をおこなっていくのかについてお答えください。

1問目答弁

任期付校長制度につきましては、民間のノウハウを活用し学校教育を活性化 させる目的で平成24年度から実施し、これまで小学校、中学校それぞれ2校の 計4校4名を採用してきました。
任期付校長制度の評価されるべき点としては、社会人経験を活かした独自の 発信力と行動力により組織力の向上が図られ、児童・生徒が安全で安心した学校 生活を送ることができ、家庭や地域から信頼される学校づくりが進められた点 であると認識しております。
—方で、現在の学校状況を見た場合、年々学校課題が複雑化する中で、教職員 の年齢層は20代30代が主流となっていることと、管理職も大量入れ替わりの 時期に差し掛かっており、ここ数年で小・中学校ともに大部分の校長が入れ替わ ることとなります。
そのような中、経験の豊富な再任用校長の学校においては、大きなトラブルも なくしっかりとした学校運営がなされてきており、経験の浅い校長の良い手本 となっております。
教育委員会としましては、管理職の入れ代りが激しく、経験年数の若い教員が 多数を占める現在の学校状況では、まずは子どもたちが安心安全に学ぶことが できる組織作りが肝心であり、その組織作りには、経験豊富な再任用校長の実践 力を活かし、管理職の人材育成が急務でありますことから、当面は任期付校長の 公募については見合わせする方向で考えております。

2問目質問

管理職が大幅に入れ替わるなか、これまでの実績のある再任用校長を手本にということは一定理解できる。しかし、先程の振り返りの中で公募校長によって組織力の向上がみられ、児童生徒が安全で安心した学校生活を送ることができたり、地域や家庭から信頼される学校づくりが進められたとあり、こういったことも大切にする必要がある。せっかく若手の教員がたくさんいる中で、従来のやり方を踏襲するだけでなく、民間での経験を持った校長から運営手法を学ぶことによって、これからの豊中市の小中学校をよりよくしていくとことも、また大事だと考える。すでに再任用の校長先生は14人もおられるのですから、むしろ同時に民間から公募をすることによって先ほどご答弁いただいたような公募校長の良い点を活かし、若手管理職の人材育成をはかり、児童・生徒が安全で安心した学校生活を図っていくことができるのではないかと考えるが市の見解をお尋ねします。

2問目答弁

教育委員会といたしましては、先ほど答弁いたしました通り、管理職の大幅な 入れ替わりの中で当面は学校現場に精通した経験豊富な再任用校長の実践力を 活かし、管理職の人材育成を行ってまいりたいと考えております。その一方で、 ご質問にありましたように、若手の教職員や管理職が民間での経験を持った方 から運営方法等を学ぶことの重要性についても認識しております。現在「働き方 改革』で管理職の高いマネジメントカや教職員の働き方の意識改革が求められ ていることも鑑み、今後、管理職並びに教職員が「民間から学ぶJという趣旨の 研修を様々な方法で実施していくことにより、新しい視点での学校運営や教育 活動が全校でなされるように取り組んでまいりたいと考えております。

 

 

3問目意見要望

従来のやり方を踏襲するだけではこれからの学校運営は硬直化してしまう恐れがあります。ご答弁では若手の教職員や管理職が民間での経験を持った働き方から運営方法等を学ぶことの重要性を認識しておられ、民間から学ぶという趣旨の研修をおこなっていくとのことですが、私は単発的に研修を受けるだけよりも、この豊中市の小中学校にいわゆる民間公募校長がいることで、日々の学校運営の中で、従来のやり方の踏襲にとどまらず絶えず学校運営を改善していくことがより効果的にできるのではないかと考えます。またご答弁にありますような子供たちの安心安全な学びにつながると思います。さらに、民間人校長がいることによってお互いに緊張感をもって切磋琢磨することも期待できます。引き続き民間校長公募の再開をもとめてこの質問を終わります。

 

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