12月議会個人質問3 図書館経営・・・市民サービスの視点から見た図書館事業のあり方について

図書館経営について

第3次総計、後期基本計画の第4期実施計画によりますと図書館システムの運用として豊中市内の9館全館に自動貸し出し機を導入するとありますが、何台くらい導入予定なのか、そして一台当たりの金額の相場を教えてください。また、この業務の効率化によりどの程度の人員削減効果を見込んでいるのか教えてください。また千里図書館において試行導入される予約e棚の概要についても教えてください。

(答弁)
教育委員会としては、全館で21台を配置したいと考えております。価格は1台あたり約300万円を想定しております。リース契約となりますので1台あたりの月額6万円強となっております。
自動貸出機を導入により、窓口業務の一部省力化を図ることで市民サービス向上に向けた人員配置及び人件費の削減につながるものと考えております。削減効果につきましては自動貸出機の利用が定着した段階でめどがたつものと考えておりますのでよろしくお願いします。
予約図書自動受け渡しシステム(e棚)の概要は職員が予約で確保した本やCDを棚に入れて、来館した利用者が予約した本やCDを探し、予約本の貸出手続きが簡単にご自身で行っていただけるものです。

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e棚につきましてはコストを低くする他市の事例がありますので参考にしていただきますようお願いいたします。

仮に300万円の機械を21台ということなら、かなりの投資額になります。この投資に見合う効果を得られるのかをあらかじめ試算したうえで計画するのは当然です。今回、職員の雇用にも関することであり具体的ご答弁はいただいておりませんが、ある程度具体的な人員削減可能数を算出されていると思います。ただ問題はその合理化により生み出した人員数を別の図書館のサービスにあてていくだけなのであれば、図書館費における人件費総額は変わらりません。図書館については、この10年間資料費は大幅に削られたが、人件費はそうではないということに留意をする必要があります。
行革のために設備投資をしたにも関わらず人件費は変わらないといういわゆる焼け太りになってしまわない様に要望します。

さて、この自動貸し出しによる業務の効率化や今後の施設配置の見直しや図書館事業への民間活力導入の可能性を考えると、専門職という人材配置の流動性が乏しくなる形で司書を採用することは停止すべきと考えますが市の考えをお聞かせください。

(答弁)
本市では国家資格である司書を図書館運営の中心を担う専門職として位置付けております。現地点では、市の採用方針に則って採用するものでございます。しかしながら、司書の育成にあたっては市政全般にわたる幅広い知識の習得が必要であることから、図書館のみならず多様な職務を経験できる配置のあり方について次年度から取り組んで行く予定です。


行政を取り巻く環境は日々変化しており、自治体としても柔軟に人材配置をしていく必要があります。その意味で今後も司書を専門職として採用することは人材配置の硬直化のリスクがあり好ましくないと私は考えます。司書職の専門性ということがよく言われますが司書制度の理想としての専門性と実際の市町村図書館で行われている業務の専門性は必ずしも同じではないことに留意する必要があります。
次に資料購入費ですが市民からも増額してほしいという要望は多く、先の決算委員会でも増額を望むご意見がありました。図書館の生命線である資料費を増額するためにはどうすればよいか、具体策を教えて下さい。

(答弁)
市民にとって大切な資料・情報を収集・提供する公共図書館としての基本的な指名が維持されるよう、必要な資料費を確保してまいりたいと考えています。今後もICTの活用により効率的効果的な図書館運営を行うとともに、ホームページでのバナー広告や図書館車のラッピング広告など、広告事業による歳入にも取り組み資料費の確保に努めてまいります。

今ご答弁いただいた広告による歳入の強化ですが、取り組み自体は評価をしますが、現状を見ますと年間数十万円あればいい方だと思います。少なくとも千万円単位での資料購入費の増額のためには、やはり図書館運営の抜本的見直ししかないと思います。

つづいて、開館日数の増加や開館時間の延長に向けた取り組について教えてください。また昨年開館日数、開館時間に関するアンケートを取られたかと思うが、図書館パフォーマンス指標の国際規格(iso11620)によりますと「開館時間についての満足度を尋ね,かつ,開館した方がよいと思う追加開館時間を挙げることのできる簡単な質問紙を作成する。」とありますが、具体的にどの様な問い方をされたのか教えてください。

(答弁)
現在は来年3月のシステム更新に向けて準備を行っています。今後自動貸出機の導入などによる効果より効率化を進めて行く中で、開館日数や開館時間を地域の状況に合わせて工夫し、市民サービスの充実に向けて検討してまいります。昨年のアンケートでは開館時間などについて充分か否かの調査にとどまっていましたので検討する際にはより具体的なニーズの把握が必要と考えております。

せっかく人手と時間をかけてアンケートをされたのですから国際規格をふまえたアンケートをしていただければよかったと思います。昨年の質問形式では、具体的にニーズを読み取れませんので残念です。なおこの国際規格によりますと,開館時間の延長の方策として、一部サービスだけに限定しての追加開館時間が考えられる。との記載もあります。豊中市でも延長した時間帯にはレファレンス等のサービスを行わないといった形で合理的な人員配置をおこない開館時間の延長を図るといったことは検討に値すると思います。
さて最後の質問ですがこの間、指定管理者制度のあり方についての協議会答申があり、また図書館グランドデザイン案に関するパブリックコメント募集手続きもありました。案では指定管理導入等につき具体的な方向性を示す文言はありませんでした。私は図書館のありかたについて、他自治体でも実際に行われている形式ですが直営司書部が図書館業務を統括し実際のサービスに指定管理制度を導入する形態での運営、あるいは直営館と一部指定管理館によって切磋琢磨するような運営を検討すべきと考えておりますが、市のご見解をお聞かせください。

(答弁)

豊中市立図書館の中長期計画につきましては、図書館協議会でのご意見や意見公募により市民からいただいたご意見を踏まえ、今年度中の策定を予定しています。そのなかで運営体制を検討してまいりますのでよろしくお願いいたします。

図書館関係者のなかには「図書館に効率性の議論はなじまない」といった言説もあるようですが、まったくもって同意できません。グランドデザインは年度末までには明らかにされるとのことです。行政として指定管理制度の導入の検討を進めていただくことをお願いいたします。

 

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