本日9月議会最終日がありました。
個人質問のあと、条例案などの審議議決も行いました。
私は市議案92号及び93号につきまして下記2点について質問をさせていただきました。
- 今回の給与削減の趣旨
- ラスパイレス指数への影響
国が東日本大震災への対応のため平成24年度及び平成25年度の2年間、国家公務員の給与を平均7.8%減額する特例措置を講じており、そのことを理由として、地方自治体に対し国家公務員と同様の給与減額をするよう要請があります。
この要請にともない、今年度の地方交付税が国家公務員の給与減額後の給与給与ベースで給与関連経費が算定され、市に配分される地方交付税が減額されることが国から示されています。
市としては地方固有の財源である地方交付税を職員の給与減額の手段として用いることは地方分権の流れに反し不適切であると考えています。
しかしながら、市財政への影響が避けられないことから、市民サービスの低下を回避するため、職員の給与削減を行うものです。
ラスパイレス指数への影響について、今年度のラスパイレス指数はまだ公表されていませんが昨年度におけるラスパイレス指数は107となっており、これは国家公務員の給与を平均7.8%減額する特例措置を講じた後の給与と本市職員の給与を比較したものです。
ラスパイレス指数は毎年4月1日時点の給与に基づき算出されるものであり、今回の給与減額によるラスパイレス指数の取り扱いがどの様になるか、国からは示されていませんが、仮に10月1日で比較した場合、3ポイント程度下がることが見込まれます。
また、国および本市の給与減額の期間は、いずれも平成26年3月31日までであり、次年度の4月1日には減額が終了していることから、今回の給与減額は次年度のラスパイレス指数に影響しないものです。
ラスパイレス指数そのものの合理性に一定の課題があることはさておき、ラスパイレス指数への影響が仮に10月1日で比較した場合に3ポイント程度の下落にとどまる点については、平成26年度以降の国の対応が未定であることから今回の給与削減幅で不安がないわけではありません。
しかしいずれにせよ、議会の一員として今回の職員給与削減を重く受け止めたいと考えます。なお、今回の給与削減を受けての議会の対応は、議会改革等検討委員会の中で議論する予定です。