本日は午後2時よりCIL豊中さんの市民講座「災害と障害者」に参加させていただきました。
まず、豊中市の危機管理室の方から、災害に備える(東日本大震災編)ということでお話がありました。
東日本大震災についての説明の後、豊中市の震災対策についての解説がありました。
災害対策では公助(公共機関が行う)、自助(自分自身が行う)、共助(周囲や地域が行う)の3つがあり、今回のような大震災では、公共機関自体が壊滅的被害をうけており、自助、共助の重要性が高まるとのことです。
ただ、障害者等の要援護者の場合、自らが判断をして適切な行動を取ることが難しかったり、自力で避難等の行動ができないことがあります。支援者が被害に遭われることもあります。
そこで、特に共助すなわち地域の方々の助け合いが重要になってきます。常日頃からの近隣とのコミュニケーションが大事であるとのことでした。
また自助として、室内の落下物、家具の転倒防止策を強化することが、自ら避難することに困難を伴う要援護者にとっては特に重要であるとのことでした。
次にNPO法人ライフサポートネットワークいけだの行岡英敏さんの講演がありました。
そのなかでは、阪神淡路大震災の際には、①障害者や高齢者を優先的に仮設住宅や復興住宅に入居させたことが、孤立化を招き結果として多くの孤独死を生んでしまったこと②仮設、復興住宅では、ひとりひとりに合わせたバリアフリー化がされておらず、外出の妨げとなり引きこもりの原因となってしまったこと、が失敗だったとのお話がありました。
そして公助が間に合わない場合の自助・共助の必要性を説かれました。
最後に人工呼吸器をつけた子の親の会(バクバクの会)事務局長 折田みどりさんの講演がありました。
医療危機を使いながら生活をしている方々は、震災における停電で即、命の危険にさらされることをお話しされました。
停電を伴う震災においては、人工呼吸器の電源確保のためにバッテリー、小型発電機等が極めて大事であるとのことでした。
豊中市においても、災害での被害者となりやすい要援護者についてのきめ細かな災害対策が重要であると思いました。
なお、震災時での安否確認、各種支援実施がスムーズになるよう、要援護者については市への登録制度があります。登録を希望される方は市へお問い合わせください。